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《饿沙罗鬼》第3话 天気輪(てんきりん)

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実戦のデータが欲しい豪和は、ユウシロウをベギルスタン派遣に参加させようと動く。とくに一清は、実戦データの採取もさることながら、ユウシロウを実験素材として使い尽くすことで自らの野望を達成しようと考えていたのだった。一方清継は、数々の研究データから、ユウシロウだけが人工筋肉の能力を引き出していること、ユウシロウがいることで他のタクティカル・アーマーにも同様の効果をもたらしていることを突き止める。しかし「オリジナル」の復元には至らず、今はタクティカル・アーマーレベルの復元が精一杯であることを痛感する。その頃、美鈴とユウシロウは庭園の「天気輪」の前で幼い頃の思い出を語り合っていた。これから戦場に向かうユウシロウを心配する美鈴に、ユウシロウは必ず生きて帰ってくることを約束する。派遣に反対していた法務大臣が事故死したことで特自のベルギスタン派遣は実施されるが、高山少佐を初めとするTA中隊の隊員たちは民間人であるユウシロウを巻き込んでしまったことに心苦しさを感じていた。「必ず日本に無事送り返す」と誓う高山に、ユウシロウは「自分の意志で参加した」と答える。そのころベギルスタンでは、米軍の戦車部隊が二足歩行型兵器メタル・フェイク(MF)部隊の奇襲攻撃を受け、壊滅的な被害を被っていた。

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