『秋田祯信』
日本の小説家。ライトノベルを主に執筆している。元写植オペレーター。
17歳(1991年)の時、第3回ファンタジア長編小説大賞に応募し、『ひとつ火の粉の雪の中』が準入選。作家デビューを果たした。代表作の一つ『魔術士オーフェン』シリーズは1000万部を超える大ヒットとなった。神坂一とともに、富士見ファンタジア文庫を代表する作家である。独特のリズムを持った文体が特徴(『オーフェン』第2部、『エンジェル・ ハウリング』は特にそれが顕著であり、好みが分かれるところである)。登場人物の内面描写として自省的なモノローグないし、自己への語りかけを好んで用いる。個性的なあとがきを書く。
2007年の『カナスピカ』(講談社)以降は一般文芸誌での連載や四六判の単行本、ノベライズ、PCゲームのアンソロジーディスクのシナリオなど、活動の場を広げている。特に「パノのもっとみに冒険」(きゆづきさとこのコミックが原作。2006年に全3回を発表。後に『秋田禎信BOX』に収録)を始め、原作つきの作品やノベライズは本人も気に入っているようで[1]、度々仕事を受けている。