《吉尔伽美什》第8话
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紀世子が逃げ出したホテル・プロヴィデンスでは風子と透が雪かきをしている。「何処に行っちゃったのかな、紀世子さん」そんな時、ホテルに一台のワゴン車が…駆け出す竜也。停車した車からはコワモテの連中が一塊になって降りてくる。その中心にはぐったりした紀世子が。紀世子の手から落ちる音叉。音叉を拾った竜也は夢中でコワモテ達に「力」と使おうとするが、瞬間、風子と透が体当たりして止める。「まだ力をコントロールできないんだから…紀世子さんまで殺してるよ…」紀世子はそのまま地下室に連れて行かれる。紀世子を連れ戻した男に尋ねる伯爵夫人。「何をしていたの?」紀世子はスクラップ置き場のユンボのバケットで寒さに震えながら雪で作ったウサギに話し掛けていた・・・。紀世子が捕らえられた地下室に風子と共にシュッという音と共に現れる竜也。「大丈夫?」「ちょっとくたびれただけ…逃げてみせたわよ…」「どうして1人で?」「竜也はここにいて父さんと向き合うって言ったもんね…」「やだよ、いつも一緒じゃないか!一緒にここから逃げよう」その時、現れる夫人。「申し訳ないわね。そういう訳にはいかないの」さらに竜也と風子にそこから離れるように命じる。「二人だけで話したいことがあるの」二人の会話。相変わらずお互いの意見、考え方は合わない。竜也を見る夫人の目が異常だと言い放つ紀世子に後ろめたいものを突かれたのか紀世子の頬に飛ぶ夫人の平手打ち。独り寂しく雪かきをする竜也の元にやって来るイサム。「ここニ、三日円たちが育った場所に行ってみた。こういっちゃナンだけどよくマトモに育ったね」思い出される竜也の過去の記憶。とても人がすむとは思えない環境。その中での紀世子との記憶。思い出・・・。
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