「社長っ、何を…」「正隆だよ。順哉」。
社長は名前で呼ぶことを請いながら、抗う手に荒縄をかけていく。
「よく、見せてあげなさい」仕事中の口調そのままで指示を出し、本間部長は僕を軽く浮かせた。
熱いモノを入り口に感じた途端、それは奥まで食い込んだ。
「そら」。
新美さんは僕の太腿に手をかけ、ぐいと左右に拡げた。
獣たちはひとつに繋がっていた。
学閥採用で大手商社に入社した望月順哉は完璧に近いステータス、容姿を持つ上司本間に憧れ、それはある時から恋愛感情へと変わっていった。ある日、二人で行った新潟出張で恋心を見透かされ順哉は本間と結ばれる。彼から「君は自分を知らなさすぎる。出世するには自分の武器を十二分に使えばいい。」と取引先との商談で自らの体を使った接待をアドバイスし、望月は次々と商談をまとめる。その横で望月に片思いしている同僚の藤田は彼の異常な抜擢機会に違和感を感じ本間との仲を怪し始める。
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